ヨコク研究所 + MUESUM + 吉勝制作所による、
自らの身体をひらいて「自律協働」の探索と実践を
試みるプロジェクト〈GRASP(グラスプ)〉。
自然物や人工物、事象、概念など――、
私たちが生きる世界を取り巻くさまざまな物事を、
「採集行為」を手がかりに、まるっと鷲掴みして、
“食べるように理解する”技術を模索してきました。
予測しえない出来事や偶然性を受け入れながら、
ゆるやかに応答することで、次なる問いが生まれてくる。
“リサーチ手法のプロトタイピング”とも言えるこの道程には、
仮説検証的な従来のリサーチを見直すヒントが隠れています。
手っ取り早く“答え”に向かう、直線的な議論を避ける。
役に立つかはわからないが可能性を感じる“断片”を拾い集める。
そんな真っ暗闇を手探りで歩む〈GRASP〉の研究方針や活動理念を、
鑑賞者にも“食べるように理解”してもらうべく非言語で表現したのが、
超短編アニメーション映画『Digest The World もうひとつの臓器』です。
“専門性を超えて、みんなでつくる”を方針に製作した本作は、
それまで山形の野山や、東京・品川のまちなかで採集してきた、
さまざまな素材(質感、色、音、言葉、構えなど)で構成しています。
去る2023年6月27日に開催した「七連続鑑賞会」では、目や耳はもちろん、
皮膚や喉、内蔵など全身を使い、異なる状態・環境のもとで繰り返し鑑賞。
『Digest The World もうひとつの臓器』を多様に捉える場となりました。
概要
超短編アニメーション映画
『Digest The World もうひとつの臓器』7連続鑑賞会
日時:2023年6月27日(火)18:30開場 19:00上映開始
会場:KOKUYO東京品川オフィス THE CAMPUS 「CORE」
参加:ヨコク研究所/MUESUM/吉勝制作所/moogabooga/角銅真実/小桧山聡子(山フーズ)/志鎌康平/東岳志
主催:GRASP(ヨコク研究所+MUESUM+吉勝制作所)
https://yokoku.kokuyo.co.jp/news/230612/